第43回日本アカデミー賞で「新聞記者」が、最優秀賞作品賞、主演男優賞、主演女優賞の3部門で受賞しました。
この作品は、2019年6月に松坂桃李さんと韓国の女優シム・ウンギョンさんがW主演で公開されました。
望月衣塑子さんの原作「新聞記者」を元に、若き新聞記者とエリート官僚の対峙を表現した映画となっています。
日本アカデミー賞の3部門受賞でさらに話題になると思います。
そこで今回は、見ていない方のために映画「新聞記者」のあらすじや評価についてまとめていきます。
目次
新聞記者について
映画「新聞記者」は、2017年に発売された望月衣塑子さんのノンフィクションベストセラーを元に映画化されました。
望月さんは東京新聞の記者で、2017年6月8日菅義偉さんの官房長官定例会見の際の加計学園問題での質問で注目をあつめました。
「新聞記者」が公開された当時はかなりの反響があり、日本のマスコミだけでなく政界内部にまでかなり踏み込んだ内容となっています。
しかし、内容的にほとんど番宣が出来なかったこともあり映画自体を知らない方も大勢いるようです。
作品概要
監督は藤井道人さん、主演は松坂桃李さん、シム・ウンギョンさんのダブル主演です。
他にも本田翼さん、田中哲司さんなど豪華メンバーに加え、原作者の望月衣塑子さんも特別出演されています。
独立系配給会社のスターサンズ、イオンエンターテイメントが配給しており、最終的には観客動員数 33万人、興行収入 4億円を記録しています。
出演キャスト
・シム・ウンギョン
・松坂桃李
・本田翼
・岡山天音
・郭智博
・長田成哉
・宮野陽名
・高橋努
・西田尚美
・高橋和也
・北村有起哉
・田中哲司
あらすじ
政治ドラマのようなお話ではなく、“新聞記者”を描いた社会派ドラマの作品となっています。
東都新聞記者・吉岡(シム・ウンギョン)のもとに、大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届いた。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、ある思いを秘めて日本の新聞社で働いている彼女は、真相を究明すべく調査をはじめる。一方、内閣情報調査室官僚・杉原(松坂桃李)は葛藤していた。「国民に尽くす」という信念とは裏腹に、与えられた任務は現政権に不都合なニュースのコントロール。愛する妻の出産が迫ったある日彼は、久々に尊敬する昔の上司・神崎と再会するのだが、その数日後、神崎はビルの屋上から身を投げてしまう。真実に迫ろうともがく若き新聞記者。「闇」の存在に気付き、選択を迫られるエリート官僚。二人の人生が交差するとき、衝撃の事実が明らかになる!出典:新聞記者公式ページ
日本アカデミー賞受賞についてキャストの声
シム・ウンギョン
東都新聞記者である吉岡エリカを演じています。
シム・ウンギョンさんは韓国出身の若手女優さんでご年齢は25歳です。
2004年にドラマ「張吉山」で子役デビューし、2006年KBS演技大賞 青少年演技賞を受賞した経歴があります。
2019年に日本の舞台に初出演し「ブルーアワーにぶっ飛ばす」や「架空OL日記」に出演するなど、現在日本での活動の場を広げている注目の女優さんです。
今回のアカデミー賞で最優秀主演女優賞を受賞されました。
受賞の際、感激の涙を流しながら、
「まず映画『新聞記者』を見てくださった皆さん、そして藤井監督はじめスタッフの皆さん本当にありがとうございます。そして共演できて本当に光栄でした、松坂桃李さん。本当に本当にありがとうございました。これからも頑張って活動します」
と、語っていました。
日本でのデビューから1年で、最優秀主演女優賞という快挙を成し遂げたことについて、色んな思いがありそうですね。
松坂桃李
内閣情報調査室官僚の杉原拓海を演じています。
松坂桃李さんはメンズファッション誌の「FINEBOYS」でモデルデビューし、俳優としては「侍戦隊シンケンジャー」のシンケンレッド役で2009年にデビューされました。現在31歳の大人気俳優さんです。
2012年に映画「ツナグ」で、第36回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞されました。
今回のアカデミー賞では、最優秀主演男優賞を受賞されました。
「実現するまでに二転三転、四転五転くらい、おそらくいろいろなことがあって、それでもこの作品を見てくださる方に届けたいと一致団結し、藤井監督のもと撮影を終えることができました」と振り返り「僕自身もハードルが高い役だなと思いましたが、ウンギョンさんと一緒にお芝居をすることができて最後まで駆け抜けることができました」
と語っていました。
今回の映画の内容的に、かなり難しい役だったことが窺えますね。
映画に対する感想や評価は?おもしろいの?
かなり難しい映画のような気がしますが、世間の評価はどういった感じだったのでしょう?
この映画を見た人たちの反応をいくつか紹介します。
『新聞記者』観た。凄すぎた。なにが凄いって、単なるプロパガンダではなく映画として、物語として、見せ方として抜群におもしろい。隙がない。 pic.twitter.com/QuOxYcxhf8
— 篠原拓夢 (@shinoharatakumu) July 6, 2019
「新聞記者」完全にみんな観た方がいいやつだった!えーこれ現実だよね日本だよね他人事じゃないんだよね…っていうかアレのことだよねってめっちゃ怖いしゲロゲロだし、シム・ウンギョン&桃李お芝居すごいし、脚本ギュンギュンでおもしろい。攻めてる。かっこよい。映画人かっこよい。 https://t.co/PFHlE2zoT0
— 橘 めい (@TachibanaMay) July 5, 2019
『#新聞記者』
今年誰かに勧めたい映画No.1
突き刺さった。
私たちは〝国〟という巨大な〝企業〟に属していることを痛感した。
正義とは何か、何のために生きて死ぬのか、とても重いテーマに真正面から向き合い、語り切る。余韻が半端ない。もう少し社会経験をつんで、また観たい。 pic.twitter.com/07KgqwmR7l— あり (@arinxalice) December 31, 2019
映画館に行く人。動画配信やレンタルも含めてこの先どれだけの人たちがこの作品を鑑賞し、そして衝撃を受けるのかを想像すると変なワクワクが押さえきれない笑
今ここにこの映画が存在してくれていることに心から感謝。#新聞記者#日本アカデミー賞43#藤井道人#松坂桃李#シム・ウンギョン pic.twitter.com/UYlDKR3Uyh— chako (@chako10171006) March 6, 2020
日本の映画界!!!
この作品を選ぶなんてすごすぎるぞ!!!自分を信じて疑うこと
自分の目で見た世界を
自分の心と頭で判断すること惑わされないことの困難さ
誰の立場になるかで変わってしまう世界
またみたい
(番宣の真実を話されたこの動画、もっかい投稿しちゃう!) pic.twitter.com/No8bgW4YDk
— ヤサシサト (@ppeecchhooooo) March 6, 2020
他にも、
「すごく考えさせられる内容だった」
「衝撃を与えられた作品」
「タブーみたいなことをここまで描くのが凄い」
といったコメントがありました。
中には、映画に批判的なコメントも少数ありましたが、大半は色々と考えさせられたといったコメントが多かったです。
松坂さんも話されているように、自分の目で見た世界を自分の心と頭で判断すること、が大事そうですね。
まとめ
今回は、日本アカデミー賞を受賞した、新聞記者についてまとめてみました。
映画の公開当時、公式ホームページのサーバーがダウンしたりと、多くの話題を呼んだ作品です。
色々な紆余曲折でかなり大変だったでしょうが、日本アカデミー賞受賞という形で認められ、キャスト・監督のみなさんも喜べたことと思います。
ぜひ、この作品を見たことがないという方も、これをきっかけに視聴してみてはどうでしょうか?
映画【新聞記者】に携わったみなさん、シム・ウンギョンさん、松坂桃李さん、日本アカデミー賞受賞おめでとうございます!