「魔女の宅急便」と聞くと、1989年の宮崎駿監督・劇場版アニメ「魔女の宅急便」(スタジオジブリ製作)作品をまず思い浮かべる方も多いでしょう。
でも、実は角野栄子さんの原作で児童書「魔女の宅急便」があり、それを元に作られた実写版「魔女の宅急便」もあるのです。
2014年に実写化されていて、あの有名なホラー映画「呪怨」の監督・清水崇さんが監督を務められました。
主人公の少女キキは、現在ドラマやCMでも人気の女優・小芝風花さんが演じました。
この作品の主題歌「Wake me up」は人気歌手・倉木麻衣さんが担当です。
ロケ地は瀬戸内海・播磨灘に浮かぶ小豆島にて敢行されました。
既にアニメ化された作品は「つまらない、イマイチ」という評価が聞かれることも多いですね。
皆さんの評価・口コミを紹介しながら、一緒に見ていきましょう。
最期までお付き合いください。
目次
実写版「魔女の宅急便」の評価・感想!面白いとの声は?
魔女の宅急便やるけど折角だから俺は実写版の魔女の宅急便もオススメさせてもらうど。アニメの先入観なくしてていうか忘れて一つの作品としてもっと観てもらいたいんだよ実写魔女宅はよ!!一度本当な観てほしい映画だぞ pic.twitter.com/eQbZgtuloL
— ラリアット:2日目 日曜 西J42a (@rariatoo) January 22, 2016
実写化される際には、賛成・反対、両方の声が聞かれますね。
この作品ではまず、原作(児童書)に忠実なのか、またはアニメ版の脚本を元にしているのかで既に評価が分かれていたみたいでした。
さらにキャストのイメージも評価に加算されていくこともあり、前評判としてはかなり厳しいものがありますね。
しかし、鑑賞され「面白かった」と意見を述べている方も少なくないのです。
まずはそちらから見てみましょう。
実写版 魔女の宅急便 新井浩文さんの役が
とっても気になっていてTSUTAYAでレンタルしてやっとモヤモヤが解決されたのでした。実写版 魔女の宅急便 泣きました。アニメもすきだけど実写版に感動しました☆☆☆。— キノコ (@kino1230) October 8, 2014
魔女の宅急便、実写版、最初は実写版考えられなかったけど、小学生~思春期の女の子が観るのはとてもさわやかで、良い映画でした。キキ役の小芝風花ちゃんの演技が細かい心の動きの表情が自然で上手かったです。
映画「魔女の宅急便」公式サイト http://t.co/HIkLeGQIbH— ぶる〜ろ〜ず (@harudonald) March 9, 2014
実写版『魔女の宅急便』を観たんですが、原作を観てない僕はとても楽しめました。
原作知ってる人はどうなのかな?
僕は泣きましたし、心に来ました。
今の僕の心は透明です。— しずる村上純 (@shizzlemurakami) March 5, 2014
『魔女の宅急便』。実写版のコリコの町は、島や入り江が点在してる設定。荷物を運ぶ際には、船を待たなければならないので時間がかかる。でもキキなら空を飛んでパッと届けられる。ジブリ版よりも「キキの有用性」が出てる設定でイイ。
魔女の禍々しいイメージが、キキに影を落とす展開も面白い。— ぽたろう (@navetunes) May 2, 2015
今さらだけど、魔女宅実写版見たよ‼
魔女ってだけで、やってない事もすぐいんねんつけられて、心苦しくなった。
アニメでは無いキキの成長が見れて、私は好き。
街並みも漁師がいたり、銭湯があったり、クリーニング屋があったり、日本っぽさもあって素敵だった。— R (@syok_mmts) May 11, 2016
検索していくと、原作の世界観が再現されていた、面白かった、感動したとの意見も多いのです。
- キキを演じた小芝風花ちゃんがとても可愛かった。
- 原作のキキのイメージに近かった。小芝風花のための作品。
- 街の景色は綺麗で素敵だった。可愛い映画だった。
- パン屋のおソノさん、尾野真千子さんのイメージがぴったりだった。
主役の小芝風花さんがキキの快活なイメージにぴったり、可愛くて良かったと言う声が沢山ありました。
確かに、笑顔が可愛らしくて、小柄で元気・純粋な少女となると、小芝風花さんはぴったりです。
また他のキャストさんも、演技派の俳優さんばかりで、演じた役者さんへの否定的意見はほとんどありませんね。
ロケ地の小豆島も「空を飛ぶ」キキがここにいてくれたら、と思えるような「地形」を上手に利用しているという声もありました。
実写版「魔女の宅急便」評価・感想!ひどい・つまらないとの声は?
続いては、やっぱり実写化は残念、イメージが違うなど、否定的意見も多く見受けられますので集めてみました。
あと実写版「魔女の宅急便」途中まで観た。ジブリアニメより原作に忠実?なトンボが辛気臭い(笑)馴染んでないCGジジもアレ。
何を思って実写版企画したんやろ…。— 綿製タオル / Mensei Towel (@towel_roborevo) July 24, 2014
魔女宅の実写版見てるんだけど、これは魔女宅の名をパクった何かである( -ω-)
— にこにこしすぎて和になったわ (@nikokkokoko) February 3, 2019
歯医者の待ち合い室で魔女宅(実写版)やってる。映像酷いな。まるで飛んでる感しないし、バラエティー番組の合成のようだ…。
これはキツい。
— ふーふーさん (@mahalo_sp) February 20, 2016
- 日本の「昭和」ぽさが強かった。
- トンボ少年のイメージが違う。
- 実写版のCGがレベルが低くて、黒猫のジジや、キキが空を飛ぶシーンがバラエティのようだった。
- ただただ、コスプレっぽい。
問題点はCGのクオリティと、原作に沿ったキャラクターの性格、あとはアニメのヨーロッパ風の港町のイメージとの差でしょうかね。
CGのクオリティは、時間とお金の掛け方でかなり違ってくるものでしょうし・・。
人気キャラクターの黒猫のジジがヌイグルミっぽいとか、飛ぶシーンがバラエティの合成、というのは確かに悲しい。
その部分だけでも、ちょっとクオリティを高めにしてくれたら、作品全体の雰囲気や見る側のモチベーションが上がったのですが。
この点では「ロケ地」も同じ事がいえるかもしれません。
「昭和っぽい」という厳しい意見がありましたね。
原作とアニメとは元々脚本的に違うので、原作に重点を置いて忠実に再現すると、ジブリと実写と両方見た人には違和感が強かったと考えられます。
こればっかりは、見る側の「割り切り」も必要だったのかな。
また、ジブリは1989年の劇場版アニメ化でしたから、アニメ版での「良いイメージ」が既に多くの人の心に植え付けられ、アニメ版は「面白かった、素晴らしかった」という良い印象ばかりが残っていた点でも、不利になってしまったとも言えるでしょう。
実写版「魔女の宅急便」は、ある意味成功だった?
キャストの選考
主役のキキを演じた小芝風花さんは当時16歳で、500人の候補の中から選ばれました。
しかし、実写映画化発表直後には、インターネットを中心にさまざまな議論が巻き起こったあげく、一部のユーザーが小芝さんのブログに、キャスティングについて批判的な意見を書きこむ、という事まであったようです。
小芝さんには罪はありませんし、その後彼女は前向きに自分なりのキキを演じると強い意志をもって、撮影にのぞまれたようですね。
結果としては、小芝さんの起用は大成功をおさめたのではないでしょうか。
ロケ地・小豆島
瀬戸内海・播磨灘に浮かぶ小豆島。
かつてからオリーブの栽培が有名で「オリーブ公園」「エンジェルロード」など人気のスポットも沢山ある、まさに「風光明媚」な場所が使われました。
現在、道の駅の中に「グーチョキパン屋」として使われた建物などを移設。
ギリシャ風車が立つ丘から眼下に広がる海は、穏やかで美しく、「魔法のほうき」にまたがって風車をバックに撮影した画像は、インスタ映えすると大好評。
週末や連休などには、撮影の順番待ちの列ができるほどだそうです。
この「魔法のほうき」は「オリーブ記念館」で無料貸し出ししており、公園内なら持ち出しOKのため、あちこちで、キキになりきる人が沢山います。
小豆島の観光の後押しに大きく貢献しているのです。
原作ファン、アニメのファン、両方のファンの夢の世界を表現できる場所となっていて、この点でも、実写版「魔女の宅急便」は成功と言えるのではないでしょうか。
実写「魔女の宅急便」まとめ
まずお断りしておかないといけないことは、1989年のジブリのアニメーション「魔女の宅急便」の話をリメイクした実写版ではないという点です。
ここが「イメージが全然違う」と言われてしまっている元になっているようなのです。
原作に忠実に作られたために、宮崎駿氏の脚本と大きく内容が違います。
なのに、どうしても比べられてしまって、損をしているなと思います。
実際に見て「面白かった」という声もありましたし、主役のキキを演じた小芝風花さんも「とても可愛かった」「原作の世界観と合っていた」と言う声も多かったのです。
ただ、キキのパートナーの「黒猫のジジ」と、キキの飛行シーンのCGがあまり出来が良くなかったために、印象が悪くなってしまったのかもしれません。
アニメのジジはヌイグルミが売り出されるほどの人気キャラクターでしたし、キキが空を飛ぶシーンというのは、皆さんが憧れて、一緒に飛んでいるイメージを持ちたいであろう、とても大切な場面でした。
その表現が残念だった為、ストーリー全体のバランスが崩れてしまった上、観客の集中力が途切れて、見る意欲を削いでしまったようにも思えます。
また、完成度の高いジブリのアニメーションの後に、この実写版を作るという、ある意味「勇敢」な決断。
製作、公開の順序が逆であれば、もう少し評価は変わったのではないでしょうか。
その点、とても残念でなりません。
現在も、小豆島の観光スポットのひとつとして愛されているロケ地。
一度、見て、さらに小豆島へ観光、というコースも楽しいかもしれないですよね。
最期までお読みいただいてありがとうございました。