思い出のマーニーは、ひどいし、つまらない?面白い?評価・感想

思い出のマーニー

2014年に公開されたスタジオジブリの長編アニメーション映画

「思い出のマーニー」。

「メアリと魔女の花」にも携わった米林宏昌氏が監督・脚本を担当された作品です。

アカデミー賞にもノミネートされました。

作画の美しさ、主役の2人の少女の可愛らしいビジュアルなどが話題に上っていますが、その作品自体についてはどうなのでしょうか。

「つまらなかった」か「すごく良かった」かどちらか、のように見えます。

確かに愛嬌のある動物のキャラクターなども出てきていませんし、つかみどころのないストーリーとも思えます。

両方の意見を集めて、どこが「つまらない」「面白い」のか、考えてみました。

 

簡単なあらすじ

中学1年生12歳の杏奈は札幌に住んでいます。養父母に大切に育てられてきましたが、あることがきっかけで、喘息の発作を起こしてしまいます。そこで療養をするために、ある海辺の街に行くことに。

そこには、地元の人からは「湿っ地屋敷(しめっちやしき)」と言われる誰も住んでいない古い屋敷があって、杏奈はとても心を惹かれるのです。

洋館を見に何度か通ううち、マーニーという金髪の少女と出会います。

なぜかその少女は杏奈の事を既に知っているのです。

その少女と仲良くなるにつれ、不思議な事が杏奈には起きるようになるのですが・・。その少女マーニーはいったいだれなのでしょうか。

実際に見た人の感想

おもしろかった

まずは、面白かった、素晴らしかったという意見を紹介しますね。

「思い出のマーニー」見た。これは思いの外良い作品。見るか迷っている方には、これが近年のジブリ作品にありがちな不思議な事が次々起こって絵としてはすごいがなんだかわからない、という作品ではないことをお知らせしておきたい。丁寧に書かれた脚本を繊細な感情描写と美しい背景で描いている。
https://twitter.com/shumichiiiii/status/1243542692052832257

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まず映像の「美しさ」に感動している人が多いようです。

マーニーの美しさ、屋敷や風景の美しさといった、作画に関して大変に高評価です。

そして「愛情表現」「繊細な気持ち」といった登場人物の内面・精神面についても感動した、胸をうたれた、泣いた、との声が沢山聞かれます。

 

つまらなかった

それでは、つまらなかったという方の意見をご紹介します。

思い出のマーニー何が面白いの?いい感じに描かれてるが、全然訳がわからないこれは宮崎駿じゃないなと思ったら案の定違うしジブリらしい作品が戻ってきたとあるが、今まで全作品を見てきた身からすると、どこがジブリらしいのかわからんいやむしろ全く新しい感じがした。ジブリらしいと言ってる奴はジブリファンアピールをするにわかにしか見えない。

ジブリが世界中の子供たちを暗くさせるために作ったとしか思えない、憂鬱と不幸の押し売り物語。ぜんそく持ちの少女と、金髪少女マーニーによる気持ちの悪いやり取りが絶えられませんでした。

などなど、こちらも多く「苦手だ」との声がありました。

・ストーリーがさっぱり理解できない

・怖い、気持ち悪い

・ジブリらしくない

この3点について、かなりの辛口の評価が下されてしまっています。

ストーリーがわからない、というのは、屋敷で杏奈とマーニーが出会ってから、何回か杏奈の記憶がなくなってしまうからではないでしょうか。

マーニーが生きていた時代と違って、杏奈の生きているのは現代ですから、一緒にいられることはおかしいし、話をしたり、手を繋いだり。

「杏奈は幽霊と出会った」と思うのも仕方ありませんよね。

また「今は誰も住んでいない屋敷」で「パーティが開催される」なんて、もうこれは、ホラー映画のパターンです。上のような意見がでるのはもっともです。

杏奈とマーニーの記憶なのか、誰の記憶なのか、どちらも誰かの妄想の映像なのか。いまひとつ「これだ」という結論が出ていないから、不安になります。正解が見えません。

作品中にも正解になるような映像が追加されているわけでもありません。

 

まとめ

好き嫌いの意見が真っ二つに分かれているようですね。

マーニーと杏奈が同時に同じ場所にいて、生きている人間同士、同じ時間軸にいると思うと、大変に混乱させられます。

でも、これが杏奈の空想の世界の話で、杏奈の頭の中、一人でいるとき、ある決まった条件でしか起きない事、と過程してみるのはどうでしょう。

マーニーと実際に会ったことのある女性画家の久子との話。

そしてマーニーの夫になる、幼馴染の和彦との話。

祖母マーニーに、孫の杏奈が幼少時に聞かされた話。

これをマーニーの日記を読んだことや、幼少期の潜在的な記憶、ちょっぴりのマーニーの残留思念のいたずらがミックスされ、杏奈の脳内で「マーニーと過ごした事実」に変換されてしまった。

そして杏奈が欲しいと思っていた「本当の友達」の姿が少女マーニーとして現れたと考えられないでしょうか。

現実には起こらないかもしれないけれど、杏奈がそれを望んでいたから。

筋が通るように、考えてみたら、こうなってしまいます。

人の頭の中や、記憶、気持ちなどはほとんど他人から見たら「謎」でしかありませんから、不思議な事が起こります。

そこを納得するか、しないか、で評価は変わったのではないでしょうかね。

この作品のキャッチコピーに

「この世には目に見えない魔法の輪がある」

との言葉があるのです。この魔法の力を信じれば「思い出のマーニー」をもっと楽しめるでしょう。

ジョーン・G・ロビンソンが書いた原作には、この「魔法」の部分がとてもわかりやすく、順を追って書かれています。

納得がいかない、ストーリーがわからなくて気持ちが悪いな、と思った方は、是非原作を読んでみてください。

日本語でも訳されて出版されていますよ。

原作で予習をするとネタバレになってしまうので、悩ましいところではありますが、杏奈とマーニーの関係がはっきりしていれば、少しは「すっきり」できるのではないでしょうか。

スタジオジブリの作品だから、子供向けなのかと思ってしまいますが、少女の繊細な心、そんな過去を持っていた大人には、何か通じる部分があって、感動を呼ぶのかもしれません。

ストーリーは難解ですが、理解してみようとすれば、人が人を想うことがわかり、癒される作品だと思います。

 

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