2018円に公開され大ヒットを記録した映画「スマホを落としただけなのに」の続編にあたる「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」が2020年2月に公開されます。
前作では「リング」、「仄暗い水の底」など数々のホラー映画を手掛けた中田秀夫氏を監督に迎え、北川景子演じる稲葉麻美が恋人である富田誠(田中圭)が落としたスマホをきっかけに事件に巻き込まれる恐怖を描き話題を呼びました。
今作では引き続き中田監督がメガホンを取り、前作にも登場した千葉雄大演じる若手刑事・加賀美を主人公とし、成田凌演じる浦野善治も再登場します。
そして新キャストに白石麻衣、鈴木 拡樹、井浦 新らが加わり、前作を超えるスリリングな展開が期待されます。
「スマホを落としただけなのに2」のあらすじ
冒頭で述べた通り、今作の主人公は前作にも登場した刑事の加賀谷学(千葉雄大)ですが、原作「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」には加賀谷は登場せず、桐野良一という人物が主人公になっています。
したがって映画では原作の桐野と映画の加賀谷は同じ立ち位置であると思われます。
神奈川県警生活安全サイバー犯罪対策課に所属する桐野良一(加賀谷学)はセキュリティ会社勤務から刑事に転職した異色の経歴の持ち主です。
ある日警務部長の牧野から、前作で起きた丹沢山中連続殺人事件の犯人で現在拘留中の浦野善治、本名「浦井光治」から押収したパソコンのハードディスクを渡され長谷川祥子という人物について至急調べてほしいとの指示を受けます。
調査するも手掛かりはつかめず、桐野は当時事件を担当した刑事・毒島徹に会い、事件の詳細について聞きだします。
逮捕後の取り調べで浦井は5人の殺害を認めたものの、長谷川祥子の殺害に関しては黙秘していました。
長谷川祥子は浦井による事件の最初の被害者より3,4年前に殺害されていたことが判明しており、浦井が執着していた長い黒髪の女性という特徴にも合致しません。
そんな折、新たな事件が発生し、男性の遺体が発見されます。
桐野は拘留中の浦井に会うことになり、浦井の口から”M”という謎の人物の存在が語られます。
浦井にとってMはネット犯罪の知識を授けてくれた師にあたる存在で、自分ならMに近づくことができると桐野に持ち掛け、事件解決のために異例であるが、桐野と浦井が手を組むことになりました。
しかし、その裏で桐野の恋人である美乃里が謎の人物に狙われることに・・・
その頃、世間ではビットマネー社の仮想通貨の流出事件が起きていました。
しかし「JK16」と名乗るホワイトハッカーの手によって、流出した仮想通貨にマーキングが施され、犯人が仮想通貨を現金化できなくなりました。
JK16はその世界では有名なハッカーでネット犯罪に長けたブラックハッカーであるMとは対照的な存在です。
今回の仮想通貨流出もMの仕業ではないかと思われていました。
そんな中、警察のもとにMを名乗る人物から「JK16を殺し、丹沢山中に捨てた」というメールが届き、調査の結果、女性の遺体が発見され、身元からその女性がJK16、本名神宮寺紗綾子と判明します。
また、警察は新たに殺害された男性の身元が殺された長谷川祥子の恋人・吉見大輔であると特定しました。
吉見はMと接触していた形跡があり、吉見のパソコンがMによって遠隔操作されていたことから、Mが犯人とにらみます。
Mを捕まえるためには浦井の協力が必要不可欠と判断し、浦井が提示した条件をのむ代わりに捜査への協力を取り付けました。
浦井はMをおびき出すために、Mの重要な秘密を掴んだと書き込み、出方を探っていると、神宮寺を殺害した犯人を特定することに成功します。
それはMに金で雇われた外国人の仕業で、肝心のMの尻尾を掴むことはできませんでした。
しかし、神宮寺のブログを訪れた痕跡から、宮園直樹という謎の人物が浮かび上がり、宮園をMと睨んだ桐野たちは宮園に罠を仕掛け、顔写真を入手することに成功します。
そして美乃里を付け狙っていた謎の人物が宮園であることも突き止めます。
Mの背中を捉えた桐野たちでしたが、先手を打ったMによって神奈川県警のパソコンがMに乗っ取られてしまいます。
この窮地をかつて桐野が勤務していたセキュリティ会社社長の森岡の手助けにより脱しますが、今度は信号機がハッキングされ、各所で大渋滞が起こります。
その裏で空港からから出国しようとする「三田光雄」という謎の男。
逃走した連続殺人犯に似た容姿のその男は指紋認識機にかけられます。殺人犯であれば指紋が登録されているはずですが、該当なしで男は出国します。
一方、美乃里は桐野の母保谷からのメールで呼び出され、その場所に向かいますが、そこで神宮寺を殺害した外国人たちに誘拐されてしまします。
美乃里の誘拐に気付いた桐野は彼女のスマホの位置情報をもとに追跡を開始し、宮園も桐野と同じく美乃里の乗る車を追っていました。
一度は車を見失うものの美乃里が犯人の隙をついてクラクションを鳴らしたことで見つけることに成功しますが、美乃里を人質に取られてしまいます。そこに拳銃を構える宮園の姿が。
彼の正体は警視庁公安部所属の本名・兵頭彰という人物で美乃里の監視を行っていました。
兵頭の撃った弾は犯人に当たりますが、犯人の手によって桐野が刺されてしまい意識不明になります。
何とか一命をとりとめた桐野のもとに兵頭が訪れます。
そこで何故美乃里を尾行していたのか、桐野が抱える秘密についても兵頭の口から語られます。
桐野と兵頭は互いが持ち合わせているMに関する情報を共有し、そこで兵頭は犯人が分かったと告げ病室を後にします。
犯人M
空港で待ち構える兵頭は、そこに現れた森岡を逮捕します。
桐野は取調室で森岡から動機について聞きだします。
森岡は会社の資金調達のためにビットマネー社を利用したが、神宮寺に邪魔され殺害するに至ったと供述。
ただ、吉見と長谷川祥子殺害については否定しました。
桐野は美乃里を狙った理由について森岡に尋ねると、彼は愛していたと口にします。
ただその相手は美乃里ではなく桐野でした・・つまりに桐野に対する美乃里への嫉妬が犯行の動機であったというわけです。
そして、桐野のもとに浦井から電話が入ります。
彼はあらかじめ指名手配写真や指紋、DNA情報を書き換え、三田光雄という偽名でまんまと国外逃亡を果たしていました。
浦井から森岡は吉見や長谷川祥子を殺害したMではないと告げられます。
実は浦井は、殺害を自供した女性以外に、もう1人男性を殺害していました。
その男こそが本物のMであり、吉見と長谷川祥子を殺害したのは本物のMで、浦井はMに正体を見破られそうになったため殺害したとのことです。
そして、最後に浦井は、電話したのは桐野のことを唯一の友達だと思っているからだと言って電話を切ります。
最後の結末は?
その後、毒島が神奈川県西部に住んでいた浦井光治という少年の手がかりを掴みます。
逃走した浦井と同姓同名であることから、その少年がMで浦井はMを殺害し成りすましていると考えました。
浦井には近親者がはおらず、2人は身長が近かった事などから、成りすましに誰も気が付く事が出来なかったようです。
桐野は、浦井に電話をかけるが、出る事はありませんでした。
まとめ
原作での犯人”M”は「浦井光治」という人物に成りすました謎の男でした。
原作を踏襲するとなれば、殺人犯である浦井がどのような動きをみせるのかがポイントだと思います。
前作での怪演が大きな話題となった成田凌がどのようにして浦井を演じてくれるのか、そして刑事の桐野(加賀谷)と浦井が協力することによってどんな化学反応が起こるかも併せて注目していきたいです。